―――― ――― ― その瞬間私は夢から覚めた。 まだ夢と現実に混乱している私は、ひたすら泣き叫んでいた。 すると、 「おいっ! あんた!ちょっと落ち着けよ!」 私の前に、泣き叫ぶ私の肩を揺すり、なだめようとする知らない男の人がいた。 暗いうえに、フードまで被ってるから、その人の顔は見えなかった。 「だっ、誰っ!?」 突然現れた男の人によって私は正気を取り戻す。 それと困惑。 ―あなた誰?―