「このことは秘密にするって、
約束して!」


「はあ。てかわざわざバラす方が
面倒くさい。」



ーやっぱり田川は『川田美優』だった。

自分の付けている絆創膏が、
薬局で配られたものだと気づき、
ついに本当のことを明かした。
(そのとき俺のオトメン疑惑も無事晴れて
とりあえず安心。)


そして田川は俺に、
なぜ変装して学校に通っているのかということ、
また、そうするに至った経緯を
全て教えてくれた。


それを聞いて、
俺は今、少し複雑な心境。


まあ俺にも色々思うことが
あるわけで…


でもこれは今はまだ田川に
言うべきじゃないかな。


だから今俺が田川に言うことはこれだけ、


「俺、芸能界入るから。
明日からよろしく、先輩?」

ニコ。

あ、俺今日一日で
だいぶ笑うの慣れたかも。笑