「ん?田川さんて誰?
私は川田美優だよ。」
「ふーん。俺の勘違いか。
…でも、あんたの右手に貼ってる絆創膏…
俺、それと同じもの田川にあげたんだよね。」
だーかーらー、これと同じような絆創膏なんて
どこでも売ってるんだってば!
「んー、似てるかもしれないけど、私のは
さっき対談で言った通り、お気に入りの
ファンシーなお店で買ったものなんだ☆」
「貼ってる場所も全く同じなんだけどなー。」
…王子って、こんなに他人に干渉するタイプだっけ?
学校でも寄ってくる女子シカトしてるし…
これが本当にあの王子なの…?
「あはっ、それこそただの偶然だよ♪
もう良いかな?
私明日も仕事早いからもう帰るね♪」
学校のときと違う王子になんか違和感…
でもここは早くここから逃げるべし!
そう思って一歩足を踏み出そうとした瞬間…
バンッ!
私は王子と壁の間に閉じ込められていた…
私の顔の横には王子の腕があって…
な、なんなの〜!?泣