今までお兄ちゃんのことで手いっぱいで気づかなかったけど、この部屋にいる皆が私たちに視線を投げかけていた。 ――――――… ――――――――――… で、今に至る。 「…ねえ、」 そろそろ居づらいな…なんて思ってたとき、一番最初に口を開いてくれたのは、さっきの王子風の人。 「はい?」