「ごめん、坂本さん、続き」 「え、いや、もういいです! ごめんなさい!」 走り去っていく坂本さん。 私……、坂本さんの人生狂わせた? 私に圧し掛かってくる罪悪感。 「凛、お前なぁ……」 ――智晴が怖い。 どうやら、智晴まで怒らせてしまったようだ。 そんな目で睨まないでください……。 あぁ、何でこんなに私ってタイミング悪いんだろ。 これも、お父さんに似たせいだ。 お父さん、恨んでやる! 「えーっと、私、由紀のとこ行ってくる!」 慌てて智晴の前から逃げ出した。