わけもわからへんままに座らされて、まだ心臓はバクバクいってるのに、向こうはそんなんお構いなしで、ギターを手に、今度はちょっとジャカジャカ弾いてみてた。 「よしっ。ほんなら、弾くで」 ギターの弦のないとこを叩いて、「いち、に、さん」ってリズムを取ってから弾き始めた。