ドアを開けたら、リビングというか、そこはワンフロアをそのまま一部屋にしたみたいに、見渡す限り窓やった。丸いビルの半分がリビングみたいになってて、リビングは全部窓張りって感じ。相当高いビルみたいで、窓の外は空以外何にも見えなくて、雲がすぐ触れそうやった。
他にも、キッチンだけでもワンルームあるんじゃないかってくらい広かったし、廊下に並ぶドアを開けていったら、お風呂が二つもあって、サウナとジャグジーもついてた。
ものすごい広くて迷子になりそうになってたところに、誰かが入ってきた。藤村さんやった。

「おはようございます。ご気分はいかがですか?」