うちは、自分がそんな難しい世界にいるなんて思わなかったから、藤村さんの言ってる事をなかなか理解出来なかった。

「まだまだお話ししなくてはならない事もございますが、今日はお疲れだと思いますので、どうぞそのままおやすみください。明日はパーティーの予定も、寺田からの指名もございませんので。」

うちは、考えれば考えるほどこの世界は難しいって事しかわからへんかったから、とりあえず言われた通りに寝る事にした。