気がついたら、スベスベの生地のパジャマを着て、お姫様みたいなおっきいベッドで寝てた。

「気がつかれましたか?」

藤村さんが、ベッドの隣に座ってた。

「お嬢様があまりにも混乱なさっていたので、誠に勝手ながら、こちらで記憶を少し操作させていただきました。ご気分はもうよくなりましたか?」

うちが混乱してたって、何の話か全然わからへんかった。しかも、記憶を操作って何?わけがわからんくて

「パーティー会場まで行って、乾杯をしたのは覚えてます。それから、二時間くらいみんなが騒いでて。…でも、そこから先が思い出せません。」

うちは記憶喪失にでもなったみたいやった。