恋弥と綺羅は先生の話を聞いていた。





『あとは彼女の生命力にかかってる…いつ急変してもおかしくない…。』



綺「目を覚ますのはどれくらいかもわからへんって事ですか…。」



『このまま何もなければ多めに見て3週間後には目を覚ますでしょう…。』



綺「そうですか…。あの、佐竹さん…お願いがあるんです。」







綺羅と医師は知り合いだった。




大阪の病院にいて綺羅の母がお世話になった人だと…。




『…何かな?』



綺「アイツらを中に入れてやってくれへんか?」



『……それは…』



綺「お願いします。事情あって…彼らは愛羅にとってみんな大事な存在なんです……。目を覚ました時に彼らがいると安心すると思うんや…。いない不安で堕ちへんように…。」




『……はぁ。何らかの事情があるのはわかっていた。なんとかしてみよう。』



恋「ありがとうございます。」



綺「良かったわ…。佐竹さんで…」



『次は君の大事な人を亡くさないように僕も精一杯やるよ…。』



綺「佐竹さん……お願いします。」