絆と愛…飛牙-ヒュウガ-Ⅲ

アタシを抱き寄せ話す…。




瑠「俺……昔パシリだった。弱かったんだ…金を持って来いって言われたら持って来て……殴らせろって言われたら殴らせた…。」




愛「ふーん…どーでもイイけど離して。」



瑠「あ、ゴメンよ。ついつい(笑)そんで愛羅ちゃんが俺に言ったんだ、」





愛「…?」



瑠「嫌だったら嫌って言え!!殺られてもイイからかかっていけよ、男だろーが!!オマエはオマエなんだ、こんな奴らに従う理由があんのか?ってね。」



愛「あ…何か薄っすらだけど記憶にある…かも。」




瑠「そん時俺愛羅ちゃんに何がわかるって言って殴りかかったんだ…けど、あっさり交わされて"出来んじゃん"って言って奴等をボコボコにしたんだ。ニコッ」




愛「…うじうじしてる奴ムカツクんだ。」



瑠「俺それでそん時顔をちゃんと見た…目が死んでた。苦しく悲しい目……。それで俺…今度は自分が助けるんだ、って思って。一目惚れだった。ニコッ」



愛「物好きね。」



瑠「俺だったらそんな顔させないよ!!学校も辞めたのは…飛牙を潰して……愛羅ちゃんの居場所を俺にするため…。」







愛「それは無理。アタシには……何があってもどんなに辛くなってももう…飛牙しかないから…。」




瑠「恋弥……って奴のせいで縛られてんだよ!!」




愛「そんな事ない!!」



瑠「俺はそんなの信じない……必ず迎えに行く…。」



愛「アンタに恋弥は殺れない。アタシが守るから…」



瑠「どうして…そんなに…。」








アタシは瑠亜の言葉を最後まで聞かずに歩きだした。