柴嵐の顔は見えないけど…いつもの柴嵐じゃなかったから……きっと本気なんだ…。






グングンスピードを上げていく…。


アタシも捕まっている事とバランスをとる事で精一杯だった…。



みんなの事が心配で後ろを見たかったけどそんな余裕さえ与えてくれない程のスピード……。








緊迫する空気……。























………スピードが落ちていくのがわかる……もうイイのかな?










あ……。








飛牙の溜り場だ……。








柴「はぁ……久々に本気で走った……少しなまってたなー。」




愛「………。」




莉「愛羅ー!!!!!大丈夫だった!?!?!?」



愛「莉音…。」



莉「心配してた…。」



昴「なんでもっと早く走んなかったんだ!!!!(怒)」




ガシッ!!!!






昴が柴嵐の胸ぐらを掴む……。




圭「やめろ…。」



雪「愛羅なら大丈夫だってわかるだろ!!」



春「逆に朱雀に捕まった方が…」
柴「春梓!!!!!!」



春「あ………。」


弘「チッ…オマエら……頭冷やせ…。」






いつも冷静な2人がぶつかる…アタシのせいだ……。





……ん?……朱雀って言った?……。










柴「俺の判断ミスだ…。」


昴「そう!!オマエがもっと早くしてればこんなギリギリじゃなくて完全に逃げ切れた!!ルートを知られた以上Cのルートはもう使えないぞ!!!」


譲「やめろ…。また決めればイイ話だ…。」



莉「もう…みんなやめなよ…。」







…………静まり返る飛牙溜り場…。