アタシ達の後ろに柴嵐達蝶牙が並んだ…。






一体何が…?





愛「李玖…どうしたの?」



李「…前から族が来た。」


愛「え?…だってこの辺は飛牙の縄張りになったじゃん!!」



拓「だから…俺達にもわかんねーんだよ。」



昴「圭斗と龍牙は先に戻ってもらった…莉音ちゃんがいるからね……。」


李「そうか…愛羅ちゃん……悪いんだけど……」






李玖の言いたい事はわかってる…アタシは李玖のバイクから降りた……。





愛「うん…」


柴「俺の後ろに乗って…。」



李「ゴメンね…行ってくる……。」


愛「…気を付けて……。」




頭をポンポンとして李玖は恋弥と津那の元へ行ってしまった。






愛「李玖…副総長だもんね……たまにみんなの役割忘れちゃう…(苦笑)」


柴「……。大丈夫。何かあってもここでは乱闘にならないようにすると思うから…相手が悪くなければ。」



愛「………。」


雪「何かあっても守ってあげるから!!」



春「あ…李玖も恋弥も戻ってくるよ!!」










何もなかった……と言う事だろうか。







李「よし、計画変更。今すぐ柴嵐はcに行って。」



柴「……了解。」



え?……あ……。





アタシが話す間もなく柴嵐は李玖達とも圭斗達とも違う方向に走る…。








何……?









愛「柴嵐!!!!ちょっと!!!!!どこ行くの!!!!!!」



柴「今話してる余裕ないんだ、ゴメン。スピード上げる。」



愛「え!?…わっ…!!!!」










柴嵐の運転は李玖なみに上手かった。



ミラー越しに柴嵐の真剣な顔とアタシ達以外のバイクが見えた…。









昴「柴嵐!!!!」



柴「わかってる!!!!」



雪「クソが!!!!」



春「もっとスピードあげろ!!」




柴「無理だ!!愛羅ちゃんが乗ってんだぞ!!」





………。



またアタシ邪魔してしまってるんだ…。




愛「アタシは大丈夫!!柴嵐にしっかり捕まるから…!!」




柴「……。」



昴「…柴嵐!!!!!!」


柴「わかってる!!!!クソ!!!!!!行くぞオマエら!!!……愛羅ちゃん…絶対気を抜かないで捕まってて?」



愛「うん!!!」