……何だ。これ。
頭が、熱い。ものすごく、熱い。
熱でもあるかのように熱くて、
ぼーっと、する。
ぼんやりとした意識だけがある。
「なっ……。バカ！何やってんだよー理緒っ！」
「そんな……ど、しよう、日向先生、血、血が出て、」
血……？そうか、この赤いのは血、なのか……。
「っいいから、離れろ！っお前はとことん俺の仕事を増やしたいらしいな」
「そんな……そんなつもりじゃ、ごめんなさい、やだ、死んじゃうの？」
「ーもう、黙ってろ！」
焦点の定まらない、目。
身体が、動かない。
意識が遠のいてゆく。
……私は、そのままゆっくりと、目を、閉じた。
