甘々夢時間

「高梨と仲いいよね」

「そ、そうかなぁ?」

「うん。そうだよ」

八城くんはそう言いながらこっちに来た。

「そういえば、八城くんはなんでいるの?」

「忘れ物」

そう言って机の中からなにかを取り出して扉のほうへ歩いて行った。

「あ」

なにかに気づいたかのようにそう言ってまたこっちに来て私の耳もとでコソコソとなにかを話した。

八城くんの息がかかってくすぐったい。
内容にもドキドキした。

「顔まっか~」

からかうようにそう笑って

「さよなら。八重さん」

と言って出て行ってしまった。