「ほら~だから言っただろ?」

「あ、ごめんなさいっ」

後ろをむいてペコリと頭をさげた。

「俺は大丈夫だよ?八重さんは平気?」

「あ、八城くんだったんだ。私は全然平気だよっ!」

普通に言ったけど心臓はバクバク。

八城光くん。
私の席の前の人ですっごく優しいんだ!
ちなみに私の好きな人です。

「そ、よかった」

ふわりと笑って自分の席にかばんを置きに行ってしまった。

「ふわぁ~緊張したぁ」

「今日は噛んでなかったじゃん」

「でもすっごく緊張したよぉ」

ノンちゃんにぎゅって抱きついたらノンちゃんは

「はいはい」

って言って頭を撫でてくれた。