「結子さん。結乃、気絶してます。」



と言うと結子さんは、



少し切なげに。


「ごめんなさいねェ。貴方のせいじゃないわよ。
あの事件は事故なんだもの。
貴方も結乃も悪くないわ。」



「いえ、分かってますよ。」



と俺は優しく結乃の頭を撫でた。


「蒼空君。悪いんだけど、
結乃を部屋に寝かして来てくれない?」


と申し訳なさそうに言った。