悠馬君を取り囲んでいた女の子達はその二人を見て、

諦めたのか、


帰り始めている。


キィー。見せつけやがってぇ~。

凛架はそんな二人を見て赤面して固まってるし。

私は呆れて言葉も出ずに、


呆然とバカップル二人を見つめるしかなかった。


まぁ、私達はそんなバカップルを、




無視して帰る事を決意して今にあたるわけ。


私は不意に思い付いた事を凛架に聞いてみた。



「ねぇ。凛架て、好きな人いないの?」



と言った瞬間。



凛架の顔は一気に真っ赤になった。



おぉ!この反応は!!!



「えっ、誰?教えて!!!」



と言うと、


凛架は誤魔化すように。

分かれ道のところに差し掛かった瞬間。

「わ、私。こっちだから!じゃぁね。」



と言って逃げていった。