「俺、気づいてなかった。桜のことは妹みたいなもんだって思ってたし、桜もてっきりそう思ってるんだと思ってた。だけど、違ってた。菜々美は気づいてたんだよな。だから、最近俺のこと避けてたんだろう?」 「うん・・・」 「ごめん、気づかなくて・・・俺のせいで、菜々美も桜も傷つけた」 翔太は何回も何回も謝ってきた。 そんな翔太を見てると、あたしも苦しかった。