「どうかしました?」 あたしがびっくりして固まっていると、女の子が心配そうに声をかけてきた。 「あ、ううん、なんでもないよ。翔太の家はそこだよ」 あたしはそう言って、うちの隣の家を指さした。 その時、女の子の顔から一瞬笑顔が消えた気がした。