「じゃあ、そろそろ行くか」 翔太のお父さんが言った。 翔太のお父さんが空港まで、車で送ってくれるのだ。 「はい」 「じゃあね」 桜ちゃんがそう言うと車は走り出した。 「またね」 あたしは車が見えなくなるまで、手を振っていた。