にやりと妖しい笑みを浮かべた雅兄が私の首に噛みついた。 『っ?!』 あまりの痛さに顔を歪ませ嫌だと抵抗するが、私の腕をしっかりと押さえつけていた雅兄はびくともしなかった。 『んっ…ぃ……ゃあ…』 甘噛みをしたり舌で首筋を舐め上げる雅兄は、雅兄ではない、全くの別人だった。 怖い、 はやく逃げたい そう思っても身体が思うように動いてくれなかった それどころか、自分は雅兄を感じていた。