「や…、」 「優夜! 刹那! その汚れた姫から離れなさい」 優夜たちは、頬を赤らめている憐から離れず、声の主に顔を向ける。 「あ おじ様…」 「聞こえなかったのか? そいつから離れるんだ」 「あなたが…二年前、私を殺そうとして 優夜と刹那を送り込んだ張本人?」 「はて? 何のことやら…」 憐は目を座らせると、男を睨み付ける。 男は不敵に笑うとマントを靡かせて名を名乗った。 「要-カナメ- と申します」 要は憐に近寄ると頭を豪快に撫でた。 憐は直ぐに避けると、刹那の後ろに逃げ込む。