IMITATION LOVELESS -Remember-



「お帰りなさいませ、優夜様、刹那様」


メイドが優夜達にタオルを持ってくる。
二枚しかない。


「ね もう一枚持ってきて」

「はい?」

「こいつに使う」


刹那は優夜の後ろに隠れている憐を指差す。
憐はメイドを見ると肩をビクッと震わせた。


「!? 憐姫!」


メイドは懐から無線機のようなモノを取りだし、誰かに連絡をとり始めた。


「…はい 間違いなく憐様です、はい、左目の火傷以外は憐様です」


メイドの言葉に憐は俯く。
薄衣しか着ていなかった憐の素肌は冷たくなっていた。