「……クス、良かったね? 護ってくれる人が居て」 優夜は憐の後ろに移動すると、両手を後ろに固定し、憐の目を手で覆った。 「!?」 「恐がらないで…? そばに居るから……、ね?」 優夜は憐の耳元に唇を寄せて囁いた。 憐は身体の全神経が耳に集中してしまい、頷くことも出来なかった。 「……動かないでね? この子 殺されたくないでしょ?」 優夜は刹那が構える銃に憐を向き合わせる。 憐は微かに震えているが、恐怖とは違う意味で震えているようだった。