小鳥が囀ずり、朝を告げる。 窓の外は明るくなり始めたばかりだった。 ベッドに座り、ロケットを眺めている金色の髪の少女は紅い涙を拭う。 左目の火傷の痣が痛々しかった。 「……優夜、刹那」 鈴のような声は静寂に包まれる部屋に吸い込まれ消えてしまう。 枕元に置いてある黒いネコのぬいぐるみを抱き締めながら窓の外を見る。 太陽が登り、街を眩しく照らしていた。 「……ね 二人のこと、忘れるなんて 出来ないよ?」 少女は窓辺に近づくと、ぬいぐるみの頬に口付けをしてからロケットを握り締めた。