その月は 庭の一角にある青い薔薇園の真ん中に置かれている鉢植えに光を与えていた。 今にも折れそうな黄薔薇 折れまいと必死な青薔薇 二本を支えている紫薔薇 三本は、まるで 憐 優夜 刹那 のように、寄り添って咲き誇っていた。 【可憐な薔薇を… 見守るような、 優しい夜は、刹那に…、 過ぎ去る…―。】