「それ前に………言った……よ…?」
「っ…!」
《逃げた先でも、俺達が
アンタを守るって…》
憐は魑の傍らに座り込むと 魑の袖口を握り締める。
「……アナタが居なくなったら、僕以上に…谺が悲しむのよ…?」
「……そう…だね…。 でも……谺は…わかって…くれる……と、思うなぁ~…、」
「何で…こんなときまで……、私の真似するの…?」
谺は涙でぐしゃぐしゃになった顔で嬉しそうに微笑んだ。
「こ…だま…、憐を……優夜と…刹那を……頼ん…だ………よ…?」
「魑…?」
魑は最後の力を振り絞り、起き上がると 梟に姿を変え飛び去ってしまった。
「すだまぁ!」
真っ黒な羽が一枚、明るくなり始めた空から舞い降りてきた。

