IMITATION LOVELESS -Remember-



憐が反射的に顔を上げる。

見ると、肩を押さえた優夜に刹那が股がり、銃口を優夜の額に押し付けていた。

刹那の優夜を見る目は酷く冷たかった。


「余所見してると…危ないって 教えた筈だが?」

「……刹那」

「サヨナラだ……優夜…、」


刹那が銃の引き金を引こうと人差し指に力を込める。


「やめてぇ!!!」


憐の声が死刑場に木霊する。
驚いた優夜と刹那は憐を見つめた。

要の腕の中の憐は濡れて垂れ下がった前髪で表情が伺えない。


「「憐…」」

「もうやめて…二人とも…」