「帰ったのか 優夜 刹那?」 「はい おじ様」 刹那はびしょ濡れの優夜に大きめのタオルを被せていた。 自分は普通サイズのタオル一枚で髪を拭いていた。 「どうだ? 姫は見つかったか?」 「いえ 居ませんでした」 刹那は湿気でウェーブしている髪を一つにまとめてゴムで縛った。 「そうか、では 風呂にでも入って暖まってくるが良い」 「はい 失礼します。 行くぞ 優夜…」 刹那が優夜を連れてお風呂場に向かう。 「ふ あやつらなんて、記憶さえ奪ってしまえば…簡単だ」