《時を駆け巡り…》 《あの場所へ…》 「谺…? 魑…?」 憐は膝立ちした優夜に立たせて貰いながら梟を見つめた。 二羽の梟は二人の肩から飛び立つと空に円を書きながら飛び回った。 「……ん」 「……っ」 「優夜? 刹那?」 二人は抜けない頭の痛みと胸の痛みの理由はどこに繋がっているのか、微かに感じ始めていた。 「……憐」 「…」 「…もう、大丈夫だよ?」 二人は俯いてしまっている憐の頭を優しく撫でた。 しかし、憐は顔を上げなかった。 「とりあえず、部屋に入ろう?」 「風邪を引く…」