そのとき、
先輩が私の前で止まった。
「…え」
想像もつかなかった先輩の行動に
私は固まってしまった。
「…」
…先輩の第2ボタン
無くなってる。
…そうだよね。
かっこいい先輩のボタン欲しい女子なんてたくさん居るんだろうな…
先輩が1番渡したい相手もきっと…
…うん。
大丈夫だ、自分。
勇気出せ、自分。
「……おめでとうございます」
やっと、やっと、言えた言葉。
「好きです」
じゃなくて
「おめでとうございます」
それでもいい。
ちゃんと言えた。
もう、後悔はしないです。
「…ん。」
先輩がポケットから取り出したものを私に渡して去っていった。

