3月9日 『卒業生の入場です』 その言葉と共に 吹奏楽部の演奏が始まった。 在校生がつくる花道に 卒業式を終えた卒業生たちが 笑顔で歩いてくる。 「…あ」 先輩と目が合う。 「………」 ほら、胸が苦しくなるよ。 なんでだろう? どうしてだろう? どうして同じ年に生まれることができなかったのかな。 そしたら、少しだけは 先輩に近づくことや もっと話せることも できたのかもしれないのに…