「このままでいいの?」


親友の佳菜子が真剣に
私に問い詰めてきた。


「……」


「ねぇ、明日で卒業式なんだよ?先輩引っ越すんだから、もう会えないのかもしれないし…。後悔するよ?」



「……」


私は黙ることしかできなかった。



確かに先輩に
何も気持ちを伝えなかったら


私は泣いて泣き叫んで
後悔して自分を責めるだろう


でもね…