「父様、これは?」 「お前たちの魔法スティックだ。これがあれば、魔力を強化してくれる。」 「父様、ありがとう。」 「ああ、頑張れよ。」 「国王様、ありがとうございます。」 紫苑も同じようにお礼を言う。 「これくらい当たり前だ。 それと、杏樹。」 「はい。」 「お前は『桜花』の姫。 充分、気をつけるのだぞ?」 「わかっています。」