沙羅と紫苑はキレた杏樹を見たことあるから全然平気、だけど星斗はあまりにも怖すぎて怯えてきた。(笑)



「杏樹、そんなに怒っては駄目よ。貴方が言っていることはあっているけど。」



宥めながらもさらりと毒を吐く母様。



「柚樹、杏樹、酷いよ~。」



嘘泣きしてんじゃないわよッ!!



「本当のこと言って何が悪いんですか?父様。」



「そうよ、杏樹の言うとおり。」



母様、ナイスっ!



「早く地図を渡して下さい。」



「わかった、少し待ってろ。」



そう言い、父様はスティックを持った。



「"我、王家の長、林道 悠樹の名の下に宝の地図、いでよ。"」



父様がそう唱えると、辺りがパァーっと光った。



光が収まったときには、父様の手のひらに羊皮紙あった。