「俺が行きたいんだ。待っててくれよ。じゃあな。」



と俺は言った。



普段の俺は絶対にこんなこと言わないなと思った。



"紫苑様、顔が少しにやけていらっしゃいますよ…。"



ヨルがそう言った。



「ヨル、言わなくていいから…。」



"わかりました。"



そんな会話をしながら自宅に帰った。



王家の宝の捜索は過酷かもしれないが、絶対に頑張ろう。



てか、スティック邪魔だな…。



「ヨル、これのしまい方わかる?」



"心の中で使わないと思って下さい。"



「わかった。」



スティックは使わない…。



ボワンッ!



変な音を立てて、ブルーサファイアのブレスレットになった。