「竜矢さん、大丈夫ですか?」 「ええ…」 竜矢さんは苦笑いをする。 「…私は結局ダメな執事ですね」 「竜矢さん…」 「皆さん、巻き込んで申し訳ございません」 竜矢さんはあたしたちに頭を下げた。 「竜矢さん、謝らないで」 「そうですわ、竜矢さんは悪くありませんわ」 しかし竜矢さんはしばらく黙って頭を下げたままだった。