この場所で過ごして 2




「草宮家の長男がこれ以上問題起こしていいの?」


「いいんだよ、俺は問題児だからよ」



草宮はニカッと笑う。



「仕方ない、降参するよ」



輝彦さんは両手を挙げる。


草宮はそれを見て掴んでた手を離した。



「紀子さん、行きましょう」



輝彦さんは紀子さんの手首を掴み離れて行った。