「お前、なんだよ!」 草宮は竜矢さんの前に立つ。 「失礼、僕は若野輝彦、若野グループの次期社長さ」 「ふーん…」 「そして紀子さんの婚約者さ」 「なっ…!」 「そうだろ?片島くん」 輝彦さんは竜矢さんにわざとらしく言う。 竜矢さんはなんも返答しない。