この場所で過ごして 2




するとスーツを着た男性が現れた。


紀子さんと知り合いらしい。



「輝彦さん…」


「いやー、紀子さんのお父様に招待されて来たんだけど会えるとは嬉しいねー」



輝彦さんって人はあたしたちのほうを見た。



「あれ?片島くん?」



竜矢さんはビクっと反応した。


まるで輝彦さんに怯えているよう。