音楽室にはあたしと石川さん以外誰もいない。 あたしと石川さんは向かい合ってイスに座った。 「大田先輩話ってなんですか?」 石川さんはいつも通りニコニコしながら聞く。 「あのさ、石川さんって文化祭出たい?」 「出たいですよー、だって大田先輩たちとは最後の演奏ですし」