この場所で過ごして 2




竜矢さんもまだ紀子さんのこと好き。



「あたしは竜矢さんには幸せになってほしい」


「…すみません、ちょっと戻ります」



竜矢さんは民宿の中に入って行った。


竜矢さんの背中は寂しげに見えた。