「紀子さん…、海外に行くらしいです…」 あたしがそう言うと竜矢さんは少し微笑んだ。 「夢…、だったんです」 「え?」 「紀子は海外関係の仕事に就くのが夢なんです」 そうだったんだ… 「私は嬉しいです、紀子が自分の夢を叶えられて」