『まったく…、名央のやつ…』 旦那さまはため息をついた。 『旦那さま、あの子は…』 『長男の名央だ、けど昔から問題ばっか起こす子で大変なんだ』 確かに今も使用人に迷惑かけてるし一番大変そうだな。 『名央は離婚した妻のことが大好きなんだ』 『そうなんですか』 『もしかしたらああやって寂しさをまぎわらしてるのかもしれないな』