この場所で過ごして 2




あたしたちは紀子さんの部屋から出ようとした。



「待って、もう1つ伝えたいことがあるの」



すると紀子さんはあたしたちを呼び止めた。



「あたし、海外に行こうかと思うの」


「え?」


「あたし外国で仕事するのが夢だったの、その夢を竜矢さんは応援してくれたから…」



紀子さんの表情は嬉しそうに見えた。