光~彼との夏物語~



独りになってしまったあたしは計り知れない恐怖に襲われた。
お母さんを殺してしまった罪悪感、独りになってしまった孤独感、これからどうしたらいいのか分からない恐怖。

そんな中あたしが選んだのは---------------
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死ねば楽になれる。
そう思ったあたしは何も考えず縄を天井から吊るし自分の首をかけた。
椅子を蹴り床につかないようにしてあたしは目をつぶる。
ギリギリと喉に食い込む縄。
痛みと苦しみがあたしを襲う。
頭がボーッとし始め、視界が歪み始めたその時だった。
部屋のドアが勢いよく開き、あたしは再び床へとおろされてしまったのだ。

どうやらあたしは部屋のカーテンを閉め忘れ、隣の家の人に見られていたらしい。
あたしの自殺行為を見た人が急いで大人を呼び、駆けつけた大人はあたしを助けた。