大きな背中



帰りとかたまに一緒に帰るし・・・
先輩、友達と遊びたいだろうし・・・


「私って結構迷惑かけてるかも・・・」

実に悲しい。
めっちゃ悲しい。


「・・・でも好きなんでしょ??」

「・・うん」

沙紀がズバッと言ってきた。

「逆手にとりなよっ!!」

「へっっ???」

つまり・・・と沙紀は進めた。

「噂流しとけば変な虫が
近づきにくくなるし、
それによって・・・」


「「それによって??」」

千夏とハモる。

「先輩も意識し出すかもしれない。」

決まった!どやっ
そんな顔をしている沙紀を見た。