「てゆか、この黒髭ねーじゃんっ!!」



先輩が笑いながら言った。



「そこうさぎあったけど
なくなっちゃった」


テレビゲームをしている
さつきさんの妹が言った。


「あ、じゃあじゃあ
これ使いませんっ??」


と言って財布から私は
カエルのがま口の小さい
ストラップを取り出した。


「え、なにこれ!ま、いっか!やろ!」



無邪気に笑う先輩。




キュン・・・・




なに、今のキュンっ!!




あ、でも、
お兄ちゃんもいるけど
俊樹さんが彼女といても
全然大丈夫だ・・・・。



そう思った私に先輩は言った。


「次美鈴の番ーっ!!」


「はいっ!!えーっと・・・
じゃあ・・ぐさっ!」



カチッ



「きゃぁぁぁっ!!!」



黒髭・・・ではなくカエルがとんだ。



「キャッチ!!キャッチしろよーっ」

先輩が笑顔で要求してくる。


「えー・・・じゃあもっかいっ!!」



ぐさっぐさっぐさっかち



「美鈴っ!!キャッチ!!」

「よっしこーい!!」


キャッチしそこねたカエルは
私の手をかわしおでこに当たった。