*妄想シンデレラ*

花壇にいる先輩を見てほわんとしてると、

猫なで声が聞こえてきた。

「鉢山あー♪」

「水やりしてんのぉ?手伝おっかぁー?」

甘ったるい声の正体は3年生の女子たち。

水やりを始めた鉢山先輩からジョウロを奪い取って、水やりをする先輩女子さま。

それをニコニコして眺める鉢山先輩。

鉢山先輩っ‼

そんなヤツらほっとけばいいのにっ!!

自然と顔がしかめっ面になる。

「・・・・み!らーーーーーーみっ!!」

「へうっ!」

「へうって何よ!てか、由梨の話聞いてた?」

さっきから呼んでたらしい由梨があたしを睨む。

こ・・・・怖いッス!

「うんうんうん!!もちろん!!」

壊れた人形みたいに頷くあたし。

「ほーんーと?」

すっごい形相で睨みつけてくる由梨。

ま・マズい。

由梨を怒らすと怖いからな…

「ごめんっ!・・・・・・・って由梨?」

あたしは深くお辞儀をする。

だけど由梨は黙ったまま。

しかもちょっとニヤニヤしてるし。

なーんだ、てっきりもっと激怒するかと思ったのに。

「まいっか。由梨の情報教えてあげないもーん!」

「由梨の情報?・・・・・ってなに?」

「でもすぐ分かると思うけどね。フフフ。」

「フフフって何よ・・・・。」


まだニヤニヤしてる由梨をよそに、あたしたちは教室へ向かった。